カルディアの 香水師
K a r d i a P e r f u m e r
カルディア魔法香水学校
目次
・カルディアについて
・パールについて
・寮の組み分けについて
・服装について
・監督生と首席について
・授業内容について
・進級について
・年間行事予定
カルディア魔法香水学校(通称カルディア)について
魔法界の暗黒時代を切り開いたとされる魔法使いたちが創立した学校。
香水師を志す少年少女たちが、魔法と魔法香水についての理論や技術を学ぶための7年制かつ、全寮制の教育機関。
その年の9月1日時点で12歳である少年少女すべてに入学資格が与えられます。それは人魔法使いのみならず、亜人・人外も広く受け入れています。
入学後は8つの寮に組み分けられ、生活することになります。それぞれの寮には魔法香水の色にちなんだ名前が付けられています。生徒の素質によって、組み分け先の寮が決まります。
カルディアには、立派な魔法使い・魔法香水師になるために必要な環境が非常に整っています。そのためか、毎年優秀な魔法使い・魔法香水師を輩出しており、魔法省へのパイプもつながっているようです。
また、広大な敷地を有しており、四方を山や森、野原に囲まれています。後方には鉱山があり、前方には海が広がっています。
それらはすべてカルディアが管理しており、生徒は自由に魔法香水の材料集めができるようになっています。生徒には1人に1つ、コンパス型魔法地図があたえられますが、それでも迷う生徒は大変迷います。
街とは遠く離れており、一番近い街でも箒で片道2時間かかります。外出は4年生以上が認められており、その際は学校へ外出届けを提出しなければなりません。
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小型の動物(鳥、梟、猫、犬、カエル、蛇、ネズミなど)であればペットの持ち込みも可。
パールについて
パールは、自分とは異なる色の香水師と組むことができます。
赤寮の生徒は赤の香水師と呼ばれ、同じ赤寮の生徒とはパールを組むことができません。
パールを組むには、
・自分とは異なる色の香水師であること
・互いの香水の特性や癖を知りあう信頼関係があること
この2つが必要です。
パールが共同して制作したものが虹の香水と呼ばれ、その香水は単色の魔法香水よりも強力な効果があります。
虹の香水は仕上げに大妖精のリンプンをひとり一つまみ香水にまぶします。
それがとけきらず、きらきらと瞬き続ければ虹の香水は完成です。パールの信頼関係は確固たるものであるとわかるでしょう。
寮の組み分けについて
寮の組み分けは2度行われ、最初の組み分けは1年生になる入学式前日の夜に行われます。
学校の東の小山に建つ太陽の塔で組み分けの魔法がかけられた水晶玉に触れ、発動された光の色によって現時点で向いている寮に組み分けられます。3年生まではその寮で魔法と魔法香水の基礎を主に勉強します。
2度目の組み分けは4年生への進級の際、学校の西側に建つ月の塔で行われ、ほとんどの者は寮が変わることはありません。水晶はその者の本質を見極め興味関心・向き不向きをトータルして寮を組み分けます。水晶が放つ光は、触れた者の魔力量に比例するといわれているようです。
服装について
普段の学校生活の中で着用を義務付けられているのはローブと寮のシンボルバッチです。
また、ワイシャツ、ズボン、スカート、ネクタイ、ベストなども学校指定のものがあります。しかし、こちらは普段の生活の中で着用を義務付けられてはいないので、ローブの下の服装は基本的に自由となっています。アクセサリーなどの着用も可です。
※※入学式・始業式・終業式などの行事では、ワイシャツ、ズボン、スカート、ネクタイ、ベストの着用、つまり正装での参加が義務付けられています。
※※監督生はローブに監督生仕様のエンブレムが付きます。
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監督生と首席について
・監督生
5年生以上で、生徒の模範となる行いをし、優秀な成績を修めている者が各寮男女一名ずつ選出されます。監督生となった生徒はローブに監督生のエンブレムが付きます。
・首席
7年生で、6年生の学期末試験にて優秀な成績をとった者が学年の中で一名選出されます。首席となった生徒は首席のバッチが送られます。首席は進学先が特に優遇されています。
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授業内容について
授業は2つの寮を1クラスとして行い、日によって寮の組み合わせが異なります。
実習では2つまたは3つの寮で合同授業、選択授業では選択している人数に合わせて寮が組み込まれます。
1~3年生 必修科目のみ
4~7年生 必修科目+選択科目
7年生は学期末試験は卒業試験とされ、
パールを組んでいる生徒は虹の香水の提出、パールを組んでいない生徒は卒業論文の提出があります。
1~3年生必修科目
◎国語
ここでは英語。言語表現の理解、言語による表現方法の獲得などを目的としている。
現代文から古代文字のさわりなど、幅広く学ぶことができる。
◎数学
数理的な考え方を身につけることを目的としている。
◎魔法史
魔法界の歴史を学ぶ。
◎魔法学
魔法の理論や魔法陣の仕組みなどを学ぶ。
◎魔法動植物学
魔法動物や魔法植物の生態について学ぶ。
◎魔法薬学
魔法薬の調合・製作を行い、魔法動植物学の学習の理解を深める。
◎魔法術学
術や魔法陣などを実践し、魔法学の学習の理解を深める。
◎調香学
魔法薬とは別に、魔法香水の製作の際に魔法植物や香料、魔法石などの調合を学ぶ。
◎装飾・加工学
魔法香水の制作の際に魔法石や香水瓶などの装飾・加工を学ぶ。
◎採取学
魔法動植物から魔法香水や魔法薬の材料を採取する術を学ぶ。
◎飛行訓練
箒を使って飛行の訓練を行う。
◎変身術
針をネズミに変えたり、ティーカップを蝙蝠に変えたり、人を犬に変えたりする術を学ぶ。
4~7年生必須科目
◎国語
◎数学
◎魔法史
◎魔法学
◎魔法動植物学
◎魔法薬学
◎魔法術学
◎調香学
◎装飾・加工学
◎採取学
◎闇の魔術⋆闇の魔術に対しての防衛術や対処法を学び、闇の魔術に対する知識と理解を深める。
4~7年生選択科目
※区切り無しで書いてある授業は、同じ時間枠に授業を行っている科目です。つまり、同じ行に書いてある授業をどちらも選択することはできません。
※生徒は選択した科目を組み合わせ、時間割に組み込みます。
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◎ラテン語⋆古書に多く使われるラテン語を学ぶ。
◎ノワンド史⋆ノワンド界の歴史について学ぶ。
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◎フランス語⋆近代の魔法は他言語、特にフランス語との造語が多く、新規の魔法の解読・開発をするには欠かせないものとなっている。
◎ノワンド学⋆ノワンド界の生活について学び、6年生では実際にノワンド界へ研修に行き、試験ではノワンド界の交通機関を使い無事目的地へ着けるかなど、他の科目とは一風変わっている。
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◎古代文字学⋆古書よりもさらに古い文献に使われる古代文字の解読などを学ぶ。
◎変身術⋆1~3年生の変身術よりも高度な変身術を学ぶ。
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◎地理と魔法植物の関係学⋆地理と魔法植物の生体の関係を学ぶ。
◎調香研究学⋆素材を組み合わせた時の香りについての研究を行う。実習が主である。
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◎魔法動物の交流・飼育術⋆屋外に出て、魔法動物と触れ合い生態を学んでいく。実習が主である。
◎青香水研究学⋆込める記憶によって適した調合・保存方法が異なる青香水の研究を行う。
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◎飛行術⋆1~3年生の飛行訓練よりも高度な飛行術を学ぶ。実習が主である。
◎音楽⋆いろんなものを使って音楽を奏でる。合唱なども行う。
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◎星詠術⋆太陽系内の太陽・月・惑星・小惑星などの天体の位置や動きなどと人間・社会の在り方を歴史や経験的に結びつけて占う術を学ぶ。
◎数占い⋆固有の計算式に基づいて運勢傾向や先天的な宿命を占う術を学ぶ。
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◎天文学⋆天体や天文現象など、地球外で生起する自然現象の観測、法則を学ぶ。
◎占い学⋆水晶やタロットカード、手相などをみて占う術を学ぶ。
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進級について
1年生から3年生の3年間は留年制度はありません。4年生から留年制度が組み込まれます。
4年生から7年生の間で、1学年で3回目の留年が確定したところで落第となり、学校から出ていかなければなりません。ですので4年生で17歳の生徒(留年2回)や、7年生で21歳の生徒(トータルで留年3回)がいます。最高年齢はすべての学年で2回留年した場合ですので、23歳となります。
飛び級はありません。
進級するには、学期末試験で一定以上の成績を修めなければなりません。しかし、勉強が苦手だという生徒のために、カルディアでは救済措置として、月に一度のテーマ課題が与えられています。テーマ課題には4年生から取り組むことができます。
パフュームストーン1つ=1教科の成績としてカウントされ、先生方から出題されるテーマに沿った香水を制作・完成させ、それを提出することでパフュームストーンがもらえます。心配な科目の保険に活用するとよいでしょう。
テーマ課題は一年間で8つ与えられます。
月一テーマ課題実施月
9月 赤テーマ課題
10月 黄テーマ課題
11月 紫テーマ課題
12月 白テーマ課題
1月 黒テーマ課題
2月 緑テーマ課題
4月 桃テーマ課題
5月 青テーマ課題
年間行事予定
夏終業・秋始業型セメスター制
9月 始業式・入学式
10月 ハロウィンパーティー
11月 カルディア創立記念・寮対抗杯・ダンスパーティー
12月 クリスマスイヴパーティー
24日~クリスマス休暇(1月1日まで)冬休み
1月 学年中間試験
2月
3月 27日~イースター休暇(4月10日まで)春休み
4月 6年生ノワンド界・4.5年生村研修
5月
6月 学年期末試験
7月・8月 終業式・夏休み
休暇中は家に帰るもよし、学校に残るもよしです。
しかし、終業式後の夏休みは全員が家に帰ることになっています。次の学年の準備をしましょう。