「カルディア一、愛にあふれたローゼウム寮へようこそ！」

　ローゼウム寮の紋章は愛の永遠を表すバラのリース、寮の色は桃色。談話室は、学校校舎の西側に位置する赤い屋根の塔です。寮の真下にはバラ園が広っており、いつでもその美しい庭を眺めることができます。

　談話室には大きな暖炉があり、天井には金で花の花弁のような装飾が施されたペンダントライトがつるされています。暖炉を囲むようにオペラ地のソファやレーズン色のローテーブルが設置され、あたたかみのある雰囲気です。部屋の家具は基本ピンク・焦茶色・金などの暖色系で統一されています。

　“愛情と慈しみの美しい心を持つ者が集う寮”という通り、ローゼウム寮には、優しく、誰もを平等に扱い、穏やかな性格の生徒が多く集まります。外見にも気を遣う生徒が多く、流行りものが好きである性質がみられます。

　卒業後の進路は、香水師や、魔法界の執行機関である魔法省への就職はもちろん人気ですが、愛情と公平さを重んじるローゼウムの生徒は人外種族との交流を行ったり、学校の先生など様々な場所で活動しています。その中でも特に、人外種族と歩み寄ることで、魔法界に根差す人外種族への偏見を払拭しようとする活動を行う者も多く、その功績から魔法省から表彰を受ける卒業生もいました。

　ローゼウム寮は土属性魔法を司り、生徒の多くが土属性魔法を一番得意としています。

　また、魔法香水は魔法の効果によって８色に分けられており、寮の色はその色の香水にちなんで付けられています。ローゼウム寮の生徒の多くが得意とする魔法香水は桃の香水です。その効果は８色の魔法香水の中でも愛の香水として知られています。愛の香水と呼ばれる所以である恋の妙薬的効果もあれば、心を癒すヒーリング効果もあります。